2015年7月3日金曜日

『アメリカ不法行為法(第1版)』(樋口範雄)

数年前に購入後、
これまで部分的にしか読んでいなかった本です。

既に第2版が出版されてしまっていますが、
今更ながら最初から読んでみたところ、
とても参考になりました。

同著者の『アメリカ契約法』よりも、
ずっとまとまっていると感じました。
もっともこの印象は、
私の米国不法行為法についての知識が、
米国契約法についての知識よりも、
はるかに乏しかったからかもしれません。

すべての法務翻訳者は、
少なくとも同著者の『アメリカ契約法』と『アメリカ不法行為法』は、
読んでおくべきだと思います。
(私の自己イメージは、未だに法務翻訳者です)

時間がある時に、
第2版で何が変わったのか、
図書館で借りて確認しようと思います。
(実際、何度も借りていますが、まだ読めていません)

ちなみに、
Torts(不法行為法)のホーンブック(シケタイのような本)を、
私は今年2月に日本のamazonで注文しているのですが、
6月になっても未だに入荷しません。

ぜひamazonには、
「確定注文」オプションを作って欲しいです。
(購入者によるキャンセルができない注文)

某メーカーの案件が一段落したら、
北米支社に、
Torts(不法行為法)のケースブックと一緒に送ってもらおうと考えています。

(追記)
某メーカーの案件で北米に出張したため、
Criminal Law(刑法)とCivil Procedure(民事訴訟法)のホーンブックも合わせて、
購入しました。
重かったです。

また、この某メーカーとの契約交渉では、
本書の第8章第3節の「寄与過失・比較過失」の知識を披露したことで、
相手方の米国法弁護士の信頼が得られたと思っています。

ちょっとした知識が大きな意味を持つことがあるので、
不断の地道な努力が必要だと、
改めて思いました。

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