2017年10月20日金曜日

通訳はメカにお任せ 富士通やNEC、TOEIC800点級

本日10月20日(金)の日経web版の記事です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22491360Q7A021C1MM0000/


TOEIC800点級でどこまで『通訳』が務まるのかは怪しいですが、
来年1月から発売予定のNECの携帯端末は、
価格は5万円で、月額3,000円で利用できるそうです。




英語と他の欧米言語との間の通訳は、
googleの携帯端末の方が遥かに精度が高いと思いますが、
日本語と英語との間の通訳なら、
富士通やNECなどが使うという、
総務省所管の『情報通信研究機構』(NICT)が開発する翻訳エンジンの方が、
優れているのかもしれません。
https://www.nict.go.jp/




NICTは、2010年7月に、
多言語音声翻訳技術の研究開発成果として、
多言語音声翻訳アプリ『VoiceTra』を公開していて、
現在は無料アプリも利用できますが、
これは「TOEIC 600点レベル」とのことですので、
今回の翻訳エンジンは、
それと比べると、かなり進歩しているようです。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000285578.pdf


来年1月に発売されたら、
早速試してみます。

2017年10月19日木曜日

ロゼッタが精度95%の翻訳システムを開発

本日10月19日(木)の日経web版の記事です。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL19H5O_Z11C17A0000000/


「開発に成功したシステムでは英語から日本語への翻訳精度が従来の60~80%程度から95%まで高まった。」
とのことで、
株価がストップ高とのことです。


この「翻訳精度95%」というのが、
どのくらいのものなのか、
何とか機会を見付けて、
契約書で試してみたいです。


翻訳の方向が「英語から日本語」であって、
「日本語から英語」でないのは、
当然ですね。


現在、
「日本語から英語」が何%の翻訳精度を達成しているのかも、
知りたいものです。



2017年10月14日土曜日

(お礼)10月13日開催『ファイナンス法務入門』無料レクチャー会

当ブログでも募集していたイベントですが、
https://shoshahomu.blogspot.jp/2017/09/1013.html
昨日10月13日(金)、
『ファイナンス法務入門』と題した無料レクチャー会、
第9回『新橋・法務レクチャー会』(TAYL9: Talk As You Like 9th)を開催いたしました。

その後の、
第19回『新橋・法務交流会』(DAYL19: Drink As You Like 19th)共々、
大いに盛り上がりました。

これも全て、
参加していただいた皆様、
とりわけ、
講師を務めていただいた酒井弁護士のおかげです。
本当に、ありがとうございました。

次回は年明けに、
新年会も兼ねた節目のTAYL10&DAYL20の開催を予定しています。

これまでのTAYL&DAYLにご参加いただいたた方も、
まだ未参加の方も、
ぜひご参加ください。

詳細が決まり次第、
また当ブログでもお知らせいたしますので、
よろしくお願いいたします。

2017年10月4日水曜日

2017–18 NBA season 間もなく開幕!

今月10月17日(火)に、
いきなりCleveland CavaliersがBoston Celticsをホームに迎えての開幕戦で、
NBAが開幕します。

https://en.wikipedia.org/wiki/2017%E2%80%9318_NBA_season


ご存じの方も多いでしょうが、
Cleveland CavaliersとBoston Celticsは、
昨季の東カンファレンス決勝の対戦相手でありながら、
今オフ、
オールスターに選出されたお互いのPGをトレードで交換するという、
私個人的には、これまでで最も驚いたトレードを行ったチーム同士です。
(Kyrie IrvingとIsiah Thomasのswapです)


加えて、
Cleveland Cavaliersは、
veteran's minimum(最低年棒)で、
Dwyane Wade(背番号「9」には違和感大です)と、
Derrick Rose(adidasの『D Rose 8』、買う人いるんですかね?)という、
(かつての)スター選手を加えていますし、
(ついでに、BostonとのトレードでJae CrowderとAnte Zizicも )
Boston Celticsも、
max contract(最高年棒)で、
Gordon Haywardを加えており、
(それでJae Crowderが弾き出されたとも言えます)
Isiah Thomasは怪我で欠場ですが、
盛り上がること必至のカードです。


私は有休を取ってライブ観戦する予定ですので、
(日本時間10月18日(水)午前9時開始)
一緒にライブ観戦したい方は、
ぜひご連絡ください。



私は新人研修を含めて社内外でレクチャーをする度に、
毎回NBAの話をしているのですが、
残念ながら、
これまで一人もNBAを観戦している人に出会ったことがありません。



今季はより積極的に、
NBA観戦仲間を探していくつもりですので、
このブログを読んだ方で、
もしNBAを観戦している方がいましたら、
ぜひご連絡ください。

2017年10月3日火曜日

pro forma

誤解されているように思える、
法務部門でよく扱う英単語の一つに、
「pro forma」があります。


以下、Oxford Dictionaryのweb版での定義です。
https://en.oxforddictionaries.com/definition/pro_forma
1. Dne or produced as a matter of form
‘pro forma reports’
1.1 Denoting a standard document or form, especially an invoice sent in advance of or with goods supplied.
‘a pro forma invoice’
1.2 (of a financial statement) showing potential or expected income, costs, assets, or liabilities, especially in relation to some planned act or situation.
‘revenues in excess of 35 million dollars on a pro forma basis’


それに対して、英辞郎on the WEBでの定義です。
http://eowp.alc.co.jp/search?q=pro+forma
1.《ラテン語》形式的な、形式上の
2.《ラテン語》見積もりの、仮の、試算の
pro forma contract
見積契約書
pro forma invoice
《貿易》プロフォーマ・インボイス、見積送り状


どうも、
「見積もりの」という意味に引っ張られてしまっている人が多いように感じますが、
特に契約書類の文脈で使用される場合には、
「standard」という意味で使われている場合がほとんどだと思います。


つまり、
「標準基本契約書」や「標準約款」における、
「標準の」という意味で、
「pro forma」は使われています。


英辞郎on the WEBの影響力は非常に大きいと思いますので、
早急に定義を追加してもらいたいところですが、
残念ながら、
ユーザーがコメントできるような仕組みはなさそうです。

2017年10月2日月曜日

『わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち』(西牟田靖・著)

前作『本で床は抜けるのか』(本の雑誌社 (2015/3/5))の最後で、
子供が生まれた後も変わらない、
そもそも変わる必要性を感じなかったために、
3歳の娘と別れる形で離婚せざるをえなかった著者が、
離婚後に子供に会えなくなった父親たちをインタビューして作ったのが、
この『わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち』(PHP研究所 (2017/1/19))です。
ちなみに、著者本人は離婚後も娘に会えているそうです。

『子どもの連れ去り問題-日本の司法が親子を引き裂く』 (コリンP.A.ジョーンズ・著)でも詳しく取り上げられていますが、
(世界水準では総合的に良い方だとは思いますが)
日本の司法制度の欠陥、
より根本的には、
日本の社会制度として、
(子供は勝手に育つと思っているのか)
親子関係、特に子供の成長をあまり重視せず、
家族に丸投げしていることの弊害が、
浮き彫りにされている本だと思います。


父親の視点のみで一方的だという批判は、
Amazonの書評にも散見されますが、
それを踏まえた上で本書が指摘したかったのは、
日本の社会全体として、
基本的に親子関係・家族関係は「母親」さえいれば成立する、
という誤った信念・価値観だと思います。


4歳の娘がいる私にとって他人事ではありませんが、
幸いにも、
妻が親子関係には「父親」が絶対的に必要であり、
それは夫婦関係とは無関係であるという信念の持ち主ですので、
たとえ離婚したとしても、娘と会えなくなることは心配していませんし、
仮に、外国に移住するなどの理由で、娘と(ほとんど)会えなくなったとしても、
しっかりと育ててもらえる、育つことができる、という信頼を、
妻と娘に対して持っています。


しかし、
本書で取り上げられているような、
(母親側の視点/インタビューが欠けているという批判はあるとして)
DV冤罪で不当拘留までさせるような母親に対しては、
とてもそのような信頼は持てないでしょうし、
制度的に、
そのような母親に子供を委ねざるを得ない父親は、
気が狂いそうな思いになるでしょう。


この問題の裏返しとして、
養育費不払い問題もありますので、
社会制度的に、
この問題の対策に本腰を入れて欲しいと思います。


ちなみに本書は、
2013年12月23日に、
私の自宅近くの区立小学校で起きた、
父親による焼身無理心中という、
衝撃的な事件についての記述から始まっています。


子供を一人の人間として見ることができず、
誰かの所有物のように感じてしまう感覚も、
この問題の根底にあると思います。

2017年10月1日日曜日

米連邦最高裁の2017年10月会期が開始

毎年10月の第1月曜日から始まる、
米連邦最高裁(SCOTUS)の2017年10月会期が、
(米国時間の)明日開始します。

前2016年10月会期は、
1人空席で8人の判事でしたので、
4対4になりそうなcontentiousなケースを避けようとする配慮があったようですが、
その分、
今期はcontentiousなケースも精力的に取り上げていくだろうと推測されます。

とりあえず、
今期最初の2週間の口頭弁論の予定表です。
https://www.supremecourt.gov/oral_arguments/argument_calendars/MonthlyArgumentCal0otober2017.pdf

プライベートの事情で、
SCOTUSの閉会時期と合わせるかのように、
ほとんど更新できていなかった本ブログですが、
ようやくプライベートの事情が落ち着いてきましたので、
本ブログも今後は精力的に更新していくつもりです。

長らく2人法務だった私が勤務する会社も、
ちょうど明日から3人目の法務担当者が中途採用で加わることになり、
座席の配置も変わりますので、
そういう意味でも、
心機一転という感じがします。