2014年4月17日木曜日

ど素人のための中文契約書入門(その1)

今年に入って、結構な数の中文契約書に目を通さなければならない状況に置かれました。
正確には、目を通す「必要」はないけれど、目を通した方が自分の仕事が「楽」になる、という状況に置かれました。

そんなわけで、中文契約書の読解力が少しでも向上するように、いろいろと「小細工」を重ねています。
中国語を本気で勉強する気になれれば、そんな「小細工」は必要ないのでしょうが、これまでのところ残念ながら、中国語を本気で勉強する「動機」を見つけることができていません。
何人かの知人に、(仕事以外で)中国語ができるようになると良いことを質問しましたが、これまでのところ何の回答も得られていません。
聞いた相手が悪かっただけかもしれませんが。

とにかく、
今後その「小細工」を、断続的に紹介していくつもりです。

今回は「10分間で読む中文契約書」です。


これは英文契約書も同じですが、
まず、契約書の各「見出し」の中国語を理解できるようにします。
契約書のどこに何が書かれているかを、大まかに把握するためです。


次に、やばそうな部分を、ピンポイントで読んでいきます。
これをするためには、「やばそうな単語・表現」を、ピンポイントで検索またはスキャニングします。

個人的に一番「やばそう」だと思う単語は「承」です。
「承担」「承诺」「承认」などなど。
もちろん、「损失」「损害」「费用」「责任」なども、明らかに「やばそう」な単語です。
「一切」「任何」「所有」 (すべて「すべて、いかなる」という意味です)も、かなり「やばい」単語です。


 その「やばそう」な部分で、
何が「義務」「禁止=不作為の義務」で、何が「権利」「不作為の権利」なのかを確認してきます。

「義務」:「必须」「须」「应」
「禁止=不作為の義務」:「不得有」
「権利」:「有权」「得」「将」
「不作為の権利」:「不必」「不要」

この「3ステップ」で、「やばそう」な部分について、なんとなく指摘できるようになるはずです。
あくまでも「なんとなく」ですが、、、

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