2015年1月22日木曜日

Letter of Credit(最後)

L/Cを理解するのに非常に参考になる、
「輸出入と信用状取引―新しいUCP & ISBPの実務」(浦野直義・監修)ですが、
http://www.proz.com/kudoz/japanese_to_english/finance_general/2528153-%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%83%A8%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%B3.html
非常によくまとまっているのですが、
ある程度銀行業務を知っている読者を対象にしているようで、
(監修者+著者は5人全員銀行マン)
いくつかの用語が、何の説明もなく使用されていることに違和感を覚えました。

たとえば「代り金」ですが、
「カワリキン」と読む金融業界用語のようですが、
普通に使っていると、
業界用語か否か分からなくなるのでしょうね。
ちなみに、UCP 600では、
39条の「Assignment of Proceeds」が、
「代り金の譲渡」と翻訳されています。

「reimburse/reimbursement」の訳語も、
「リインバース/リインバースメント」ではなく、
「リンバース/リンバースメント」と表現されています。

まあ、
「マイルス・デイビス」や「阪神タイガース」、
さらには「フォー・ウェディング」という表現が使われている国なので、
仕方ないと言えば仕方ないのですが。

「コルレス契約」「コルレス銀行」も、
説明なく使用されていますが、
それぞれ「correspondent agreement」「correspondent bank」の訳語です。
「コルレス」が「correspondent」の訳語とは、
知らない人は絶対に思い付かないでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。