2015年6月15日月曜日

「fault or negligence」

「故意・過失によらず」を英語でどう表現するかと考えると、
これがなかなか難しいのです。

「故意の過失」(intentional negligence, willful negligence)という表現などに遭遇すると、
非常に混乱してきます。

混乱するのは、
私がTorts(不法行為法)をよく理解していないことが原因だと思います。

とりあえず、
名詞であれば「fault or negligence」という表現を使っていますが、
(例えば「through the Seller's fault or negligence」など)
厳密に言うと、
「negligence」は「fault」の一形態(下位概念の一つ)のようですので、
簡潔に表現すれば、
「fault」一言で足りるのかもしれません。

副詞であれば、
そのまま「intentionally or negligently」が使い易いですが、
この表現は「breach」(侵害する)などの動詞を一緒に使わないと、
英語として成立しません。

そもそも、
Torts(不法行為法)で言う「過失責任主義」が、
英語で表現すると「fault principle」になるそうですので、
やはり「negligence」は「fault」の一形態のようです。

そう考えると、
菊地正登弁護士(日本&英国)の何も説明していないような表記が正しいのかもしれません。
http://www.mkikuchi-law.com/article/14673472.html

まったく、
勉強すべきことは山積みです。

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