2015年5月22日金曜日

英訳のフラストレーション

日本語と英語の文章構造の違いから、
英語から日本語に翻訳するのは、
それほど抵抗を感じないのですが、
日本語から英語に翻訳するのは、
大きな抵抗を感じます。

それは、
日本語から英語に翻訳する作業には、
非常に大きなフラストレーションを伴うからです。

それを生業としている外国人翻訳者は、
本当に凄いと思います。
その忍耐力を尊敬します。

何よりもフラストレーションを感じることは、
そのフラストレーションの大きさを、
ほとんどの人に理解してもらえないことです。

理由は、
ほとんどの日本人の頭の中には、
英文の構造が叩き込まれていないために、
適格な英文を作成する時に、
どのような情報が必要なのかが分からないからです。

自分でも英文を書けるけれど、
時間がない/効率が悪いから、
他の人に頼む、
という場合であれば、
お互いにフラストレーションが発生する危険性は低くなりますが、
そのような例外的な場合を除いては、
こちらは「どうしてそんな情報も書いてないんだ」と、
相手は「どうしてそんな情報をいちいち求めるんだ」と、
お互いにフラストレーションを感じることになります。

難解な単語・表現や、難解な文法規則を教える/覚える時間と労力があるなら、
基本的な英文構造と、そこに必要とされる情報とを、
徹底的に叩き込むことに回すことができれば、
日本人の英語レベルは格段に向上すると思います。

難解な単語・表現なんて、
必要になった時に覚えれば良いだけです。

振り返ると、
大学時代の塾講師の頃から、
同じ気持ちを抱えています。

あれから20年、
状況がまったく変わっていないことに愕然としますが、
日常的に英語を使う必要がある日本人の数が、
20年前からそれほど増えていない以上、
状況がまったく変わっていないことは当然であって、
驚くべきことではないのでしょう。

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