2015年5月25日月曜日

法務担当者への英語教育

先日、
英文契約書の打ち合わせをした某社の法務担当者による英文の変更案を見て、
英文契約書への対応を仕事として任されている人でも、
「主語+動詞」という英文構造が叩き込まれていないという事実に、
どうしたものかなと、
改めてモヤモヤしています。

これまでの法務担当者としての経験と、
さらにはその前の英語教師としての経験から、
ほとんどの日本人ビジネスパーソンの人の頭の中に、
「主語+動詞」という英文構造が叩き込まれていないという事実は認識していましたが、
英文契約書を担当する人でもそうかと。

これはおそらく、
結局のところ、
英語を使ったアウトプットの問題だと思います。

例えどれだけの量の英語をインプットしていたとしても、
英語を使ったアウトプットをして、
そのアウトプットの適切さを検証するというステップを経ない限り、
正確な英文構造(syntax)を脳のシナプスに焼き付けることはできないのだと思います。

したがって、
英語を習得するためには、
アウトプットの適切さを検証するというステップを、
どうやって実現するかというのが、
最も重要となります。

当然、一番簡単なのは、
他人にチェックしてもらうことですが、
そのためには、
①謙虚な姿勢を取る
②お金を払う
のどちらかが必要となると思います。

もちろん、
両方するのがベストですが、
ほとんどの人は、
両方ともしないために、
いつまで経っても実現しないことになります。

おそらく同じことが、
英語以外のことにも言えると思います。

「人の振り見て我が振り直せ」
というやつですね。

(追記)
今、イシグロ・カズオの最新作『The Buried Giant』を読んでいるのですが、これが難しい。
彼は、シンプルだけれど凝った文体(正確には、作品に合った文体)で書く上に、
正統的な小説家らしく、
新聞記事などでは絶対に見ないような単語&表現を多用します。

前作『Never Let Me Go』は、近未来的なSF小説ということで、
極めて読み易かったのですが、、、

久し振りに、
辞書を引かないとストーリー展開が正確に理解できない、
という状況に陥っています。

私の英語力も、まだまだだと実感しています。

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