2014年7月9日水曜日

「両者協議の上、~を決定するものとする」

営業担当者からリクエストが(ダントツで)最も多い、
他社の契約書(案)に対する修正(=追加)文言です。

そもそも契約書を締結する目的を、
(=問題が発生した場合の具体的対応を事前に合意しておく)
真正面から否定するような文言で、
特に英文契約書を扱う法務担当者にとっては、
抵抗を感じる文言ですが、
営業担当者からリクエストされる以上、
追加せざるをえません。

また、
契約書の文言を合意する際には、
その文言の法的有効性よりも、
問題発生時に相手から無茶なことを言われないようにという、
法的有効性以前の牽制目的が重要なので、
「問題発生後に、両者協議の上、対応を決定するものとする」
という文言は、
とても意味があると思います。

以下、例文です。
「, on condition that the parties discuss and agree to the compensation that Seller will provide to Buyer after the cause of the compensation occurs, considering Seller's responsibility for the cause, the circumstances where the cause occurs, and any other related matters.」

日々、こういう文章ばかり書いていると、
普段の発言も言い訳がましくなりそうで心配です。

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