2016年5月9日月曜日

取引拒絶と排他的取引

『ビジネスを促進する独禁法の道標』(LexisNexis)を、
繰り返し熟読しているのですが、
http://www.amazon.co.jp/dp/490806945X/sr=8-1/qid=1462762493/ref=olp_product_details?_encoding=UTF8&me=&qid=1462762493&sr=8-1
大江橋法律事務所の石井崇弁護士による、
第1章第1編がとにかく分かりにくくて、
困っています。
http://www.ohebashi.com/Lawyers/ishii_takashi.html

主な理由は、
私に独禁法の素養がなく、
いきなり同書から読んでいるからだと思いますが、
それを差し引いても、
日本語が酷いと感じます。

一番混乱しているのは、
「取引拒絶」という単語が、
正確にどのような意味で使用されているのか理解できないことです。

どうやら、
「単独の取引拒絶」は、
「単独の事業者による取引拒絶」という意味で、
「(単独の)間接の取引拒絶」は、
「(単独の事業者である)取引先に自己の特定の競争者との取引を拒絶させること」という意味のようです。

そして、
独禁法上規制される「単独の取引拒絶」は、
競争への悪影響が大きい場合には「私的独占」(独禁法2条5項)、
競争への悪影響が小さい場合には「不公正な取引方法」(一般指定2項「その他の取引拒絶」)、
に該当する場合だそうです。

つまり、
「その他の取引拒絶」は、
「単独の事業者による取引拒絶で、独禁法上規制されるもののうち、競争への悪影響が小さい場合」という意味になるようです。

本当に勘弁して欲しいと思います。

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