英文契約書を読んでいると、
「latent defect」(隠れた瑕疵)という表現に、
結構な頻度で遭遇します。
ふと、
それでは「明らかな瑕疵」は英語で何と言うのだろう?
と気になりました。
「明らかな瑕疵」がある場合には、
受領時の検査に失格しますので、
契約書には出てきません。
大抵の場合、
受領時の検査に合格後、
「latent defect」(隠れた瑕疵)が判明した場合にも、
受領時の検査に失格した場合と同じ対応をするように、
と書かれているからです。
調べてみたところ、
「明らかな瑕疵」は「patent defect」と言うようです。
そう、
「特許」と同じ「patent」を、
形容詞として使うのです。
ちなみに、
発音も同じです。
Oxfordの辞書を引くと、
形容詞として使う場合の最初の語義として、
「Easily recognizable; obvious.」が出てきます。
https://en.oxforddictionaries.com/definition/patent
語源は、
Late Middle English: from Old French, from Latin patent- ‘lying open’, from the verb patere. The noun sense is from letters patent.
とのことなので、
「特許」という名詞よりも、
「明らかな」という形容詞の方が、
そもそも先だったようです。
「特許」という概念が生じたのは比較的最近のことでしょうから、
当然でしょうね。
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